「[令和5年度]仙台市地域産業応援金」という名称で令和3年度、令和4年度に引き続き宮城県仙台市独自の応援金を実施しています。国の補助金などを活用し前向きな事業活動を実施する場合に、仙台市からも定額で補助金が支給される制度です。各種補助金が採択されたときに、知らないと損をしてしまいますので、この記事を読んでぜひ活用してください。
※仙台市地域産業応援金の、令和5年度分の受付は終了しています。
この記事は以下の方におすすめです。
- 国の各種補助金に申請を考えている方
- 国の各種補助金に採択された方
- 補助金を支援する中小企業診断士の方
- 仙台市の事業者の方
仙台市地域産業応援金対象の補助金について
・IT導入補助金
・事業承継・引継ぎ補助金
・ものづくり補助金
・事業再構築補助金
※対象となる上記補助金(概要は後述)の交付決定を令和5年4月1日~令和6年3月31日までに受けた方が対象
対象補助金 | 概要 | 補助金支給額 |
---|---|---|
小規模事業者持続化補助金 | 販路開拓や業務効率化の取り組みの支援 | 補助上限:通常枠50万円 ※インボイス特例50万円加算 補助率:2/3 |
IT導入補助金 | 業務効率化や売上アップなどITツールの導入を支援 | 補助上限:450万円 補助率:1/2 |
事業承継・引継ぎ補助金 | 事業承継や引継ぎを行う中小企業などを支援 | 補助上限:600万円 補助率:1/2~2/3 |
ものづくり補助金 | サービス・試作品開発・生産プロセス改善の設備投資を支援 | 補助上限:1,250万円 補助率:1/2~2/3 |
事業再構築補助金 | 新分野展開や事業再編など事業再構築を支援 | 補助上限:7,000万円 補助率:1/3~1/2 |
補助金以外の対象となる国などの計画について
・経営力向上計画
・経営革新計画
・事業継続力強化計画
対象計画 | 概要 |
---|---|
経営力向上計画 | 人材育成、コスト管理などのマネジメント力の向上や設備投資など、経営力向上のために実施する計画。国に認定された事業者は、税制や金融の支援などを受けられる。 |
経営革新計画 | 新事業活動を行い、その経営の相当程度の向上を図る計画で、県に承認された事業者は、税制や金融の支援などを受けられる。 |
事業継続力強化計画 | 自社の災害リスクを認識し、防災・減災対策に取り組む計画で、国に認定された事業者は、税制や金融の支援を受けられる。 |
仙台市地域産業応援金の金額について
仙台市地域産業応援金の支給金額は、国の補助金交付決定額に応じ、以下の金額が支給されます。(対象補助事業の総事業費を超えない額まで)事業再構築補助金の第1回公募から第5回公募については以下の基本支給額のみの支給となります。
①補助金が50万円未満の場合
総額15万円(基本支給額10万円+原油価格など加算額5万円)
②補助金が50万円以上500万円未満の場合
総額30万円(基本支給額20万円+原油価格など加算額10万円)
③補助金が500万円以上の場合
総額75万円(基本支給額50万円+原油価格など加算額25万円)
④補助金が1,000万円以上の場合
総額150万円(基本支給額100万円+原油価格など加算額50万円)
※国の事業再構築補助金の第6回公募以降分(公募期間:令和4年3月28日(月) ~ 令和4年6月30日(木))に限ります。
⑤「経営力向上計画」または「経営革新計画」の承認を受けた場合
①から④の金額に、10万円を加算。
⑥「事業継続力強化計画」の認定を受け、それに基づく訓練教育を実施した場合
①から④の金額に、5万円を加算。
仙台市地域産業応援金の支給要件について
●[中小企業] 登記上の本店を仙台市内に置いていること
[個人事業主] 住民登録または事業所の所在地が仙台市内であること
[その他法人] 登記上の主たる事務所を仙台市内に置いていること
● 令和5年4月1日から令和6年3月31日までに対象補助金や対象計画の交付決定や認定等を受けていること
● 市税を滞納していないこと
仙台市地域産業応援金の申請手順
申請書および必要書類を郵送で提出
【送り先】
〒980-0803
宮城県仙台市青葉区国分町三丁目6番1号 仙台パークビル9階 仙台市役所『令和5年度地域産業応援金』担当 行
申請に必要な主な書類
1 . 申請書(様式第1号)
2 . 対象補助金・対象計画の交付決定通知書などの写し
3 . 対象補助金・対象計画の申請時に提出した事業計画書などの写し
4 . 請求書(様式第5号)
5 . (法人)現在事項全部証明書または履歴事項全部証明書の写し(3か月以内取得のもの)
(個人)本人確認書類の写し(住所記載のあるもの)
※【住民登録地が仙台市以外の場合】市内に施設を所有または賃借し、事業を営んでいることがわかる書類
6 . 申請者名義の銀行口座通帳のオモテ面と通帳を開いた1・2ページ目の写し またはインターネットバンキングの口座情報ページの写し(口座名義、口座番号がわかるページの写し)
仙台市地域産業応援金の申請から支給までの流れ
- 各種補助金の申請をする
- 各種補助金の実績報告書等で報告をする
- 補助金の金額の確定
- 仙台市地域産業応援金の確定・申請・受給
仙台市地域産業応援金のメリット
補助金の金額に応援金の支給があるため、自社の実質負担金が減ります。金額が大きい補助金ほど応援金の支給額が増えるため、確実にメリットになります。
(小規模事業者持続化補助金との併用例)
補助事業の費用合計額 | 75万円 |
小規模事業者持続化補助金(上記の2/3) | 50万円 |
仙台市地域産業応援金 | 15万円 |
実質自社負担金 | 10万円 |
仙台市地域産業応援金のデメリット
補助金に加えての申請になりますので、少し手間が増えます。ただし、補助金が採択されたのであれば、申請書類をそろえるくらいで大きな手間はかかりません。このデメリットはほぼ無視で良いと思います。
まとめ
宮城県仙台市の事業者であれば、「仙台市地域産業応援金」は確実に申請した方がよいでしょう。ただし各種補助金の採択は確実ではありませんし、補助金の申請は大変ですので、中小企業診断士などの専門家に報酬を支払ってでも相談することを検討してみてください。弊社も毎月3社限定で無料カウンセリング・無料相談を承ります。お気軽にお問い合わせください。